たずねた。
「わしらは存在しないものを見た。だがあれは近くにいたグロリムどもが作りだしたものだろう」
「それで?」
「だれもが気がふれたようになった。わしらはブランドが歯でトラクを攻撃しようとするのを思いとどまらせるので精いっぱいだった。そしてクトル・ミシュラクでわしはベルゼダーを硬い岩に封じこめ、ポルはあいつを掘りだしてあいつの血を飲みたがった」
「おとうさん! だれが飲みたが
均衡飲食か!」ポルガラが異議をとなえた。
「おや、ほんとか? おまえはあの日怒りくるっていたじゃないか、ポル」
「同じパターンにあてはまるわね、おいぼれ狼」ポレドラが陰気に言った。「わたしたちはありふれた武器で戦うわ。ガリオンの剣はありふれてはいないけれど、それでもただの剣だわ」
「おまえがクトル・ミシュラクにいたとしたら、そうは言わなかっただろうよ」ベルガラスは言った。
「いたのよ[#「いたのよ」に傍点
健營營養餐單]、ベルガラス」ポレドラは答えた。
「いたって[#「いたって」に傍点]?」
「もちろんだわ。廃墟に隠れて見ていたのよ。とにかく、〈闇の子〉は肉体を攻撃しない。精神を攻撃するのよ。〈闇の子〉がすべての均衡をあれだけかんぺきに保っているのは、だからなのよ」
「悪夢、幻覚、そして最後に狂気」ポルガラがひとりごちた。「わたしたちに投げつけるためのいまわしいことがら。うまくいったかもしれないわ――ザンドラマスがこれほど不器用でなかったら」
「なんのことかわからないな、ポル」ダーニクが言った。
「ザンドラマスはへまをしたのよ」ポルガラは肩をすくめた。「悪夢を見たのがひとりだけだったら、たぶん見た者はそれを気にしないように努めるでしょうし、よりによって対決の朝に話を持ちだすようなことは絶対にしないわ。ところが、ザンドラマスはわたしたち全員に悪夢を送りつけてきた。そんなことをしなければ、この会話は
健營體重管理起きなかったはずよ」
「ザンドラマスもつまづくことがあるとはいい気味だ